2026/03/06 23:10 ~ なし
【長崎県雲仙市】漁船カメラ交換工事と高圧盤現地調査|船舶電装・PLC更新まで対応した電気設備工事の現場レポート
昨日は長崎県雲仙市にて、漁船の船内カメラ交換工事を行ってきました。
九州エリアを中心に船舶電装工事や高圧設備工事、制御盤設計などを行っておりますが、今回の現場も非常に学びの多い一日となりました。
電気工事の現場は、単純に機器を交換するだけでは終わりません。
設備の状態を確認し、トラブルの原因を切り分け、最適な対策を考える。
そして現場が終われば、次の工事の設計や図面作成が待っています。
この記事では実際の現場をもとに、
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漁船カメラ交換工事のポイント
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通信トラブルの原因と対策
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高圧受電設備の現地調査内容
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CT・アレスタ・コンデンサ・リアクトルの確認事項
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PLCハード更新工事の設計業務
などを、電気工事のプロの目線から詳しく解説していきます。
漁船の監視カメラ交換工事【長崎県雲仙市】
今回のご依頼は、漁船に設置されている監視カメラの交換工事でした。
近年、漁船では次のような理由から監視カメラの設置が増えています。
・防犯対策
・操業状況の確認
・船内事故の記録
・遠隔監視
特に最近では、スマートフォンやPCから船内の状況を確認できる 遠隔監視システム の導入が進んでいます。
しかし船舶設備の場合、陸上の設備とは異なる注意点があります。
船舶電気工事の特徴
船舶設備の電気工事には、以下の特徴があります。
① 作業スペースが非常に狭い
船内は設備が密集しているため、
・機器サイズ
・配線ルート
・取付位置
を事前に確認する必要があります。
作業スペースが限られているため、段取りが施工品質を大きく左右します。
② 塩害による機器劣化
海上環境では
・塩分
・湿気
・振動
などの影響を受けます。
そのため
・防水処理
・絶縁処理
・配線固定
などを丁寧に施工することが重要です。
船舶設備は、通常の建物設備よりも劣化スピードが速い傾向があります。
動作確認で発生した通信トラブル
カメラの設置作業は順調に完了しました。
しかし、動作確認時に問題が発生しました。
カメラ映像が正常に送信されないのです。
このような場合、原因として考えられるのは主に次の3つです。
・配線ミス
・機器初期不良
・通信設定エラー
そこで一つずつ原因を切り分けていきました。
結果として判明した原因は、
SIMカードの通信容量不足
でした。
船舶カメラの通信トラブル原因
遠隔監視カメラは、想像以上に通信量を消費します。
特に以下の設定では通信量が大きくなります。
・高画質録画
・ライブ監視
・複数カメラ接続
通信容量を超えてしまうと
・通信速度制限
・映像遅延
・接続不安定
といったトラブルが発生します。
今回のケースでも、通信速度制限が原因で映像が正常に送信されていませんでした。
そのため次回、通信プランの見直しを行うことになりました。
船舶カメラ設置で重要なポイント
船舶の遠隔監視カメラ設置では、次の点が重要になります。
・通信容量の確認
・電波状況の確認
・録画設定の最適化
・通信制限時の動作確認
つまり
機器設置だけでなく通信設計が必要
になります。
船舶設備では、電気工事と通信技術の両方が必要になります。
高圧受電設備の現地調査
漁船の作業終了後、高圧受電設備の部品交換見積りのため現地調査を行いました。
高圧設備工事では
・安全管理
・停電工程
・施工方法
などを慎重に計画する必要があります。
今回の現場では、主に次の設備を確認しました。
CT(計器用変流器)の点検
CT(Current Transformer)は電流を測定するための機器です。
主に次の点を確認します。
・絶縁状態
・端子緩み
・二次側配線
CTは見た目に問題がなくても内部劣化している場合があります。
そのため定期点検が重要になります。
アレスタ(避雷器)の劣化確認
アレスタは雷サージから設備を守る機器です。
特に沿岸地域では
塩害による劣化
が発生しやすくなります。
劣化したアレスタは雷保護機能が低下し、設備故障の原因になります。
力率改善コンデンサの点検
コンデンサは力率改善に使用されます。
正常に動作していない場合
・電気料金の増加
・設備効率低下
などの問題が発生します。
確認するポイントは
・外観膨張
・絶縁劣化
・漏れ
などです。
リアクトル交換工事の難易度
今回の現場で最も施工難易度が高いと感じたのが
リアクトル交換
です。
理由は
・重量がある
・作業スペースが狭い
・配線距離が短い
という条件です。
そのため施工時には
・搬入経路
・吊り上げ方法
・安全対策
などを事前に検討する必要があります。
高圧設備工事では
停電工程の計画
が非常に重要です。
帰宅後はPLCハード更新工事の図面作成
現場作業が終わり帰宅した後は、PLC更新工事の図面作成を行いました。
近年、制御設備では
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老朽化更新
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故障対策
-
安定稼働
を目的とした PLC更新工事 が増えています。
制御工事には
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ソフト設計
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ハード設計
の2種類があります。
ソフト設計は比較的スピーディーですが、ハード設計は次の点を考慮する必要があります。
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端子台配置
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配線ルート
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メンテナンス性
-
将来拡張
図面段階で設計精度を高めることで、
現場施工の効率が大きく変わります。
材料入荷後は制御盤制作へ
今後の工程は次の通りです。
材料手配
↓
制御盤制作
↓
現地搬入
↓
現場工事
制御盤制作では
内部配線の品質
が非常に重要です。
配線が整理されている盤は
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トラブル対応
-
メンテナンス
が圧倒的にやりやすくなります。
つまり
配線の美しさ=信頼性
とも言えるのです。
明日・明後日は宮崎県で漁船トラブル対応
明日からは宮崎県にて、漁船設備の不具合対応が3件予定されています。
船舶設備では
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通信トラブル
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電源異常
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センサー故障
-
制御機器不良
など突発トラブルが多く、迅速な対応が求められます。
九州エリアでは
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長崎
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宮崎
-
熊本
-
福岡
などを中心に対応しております。
まとめ|電気工事は原因の切り分けが重要
今回の現場で改めて感じたことがあります。
それは
トラブルには必ず原因がある
ということです。
そして
原因を正確に切り分ければ必ず解決できる
のが電気設備です。
電気工事は単なる配線作業ではありません。
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設備理解
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通信設計
-
安全管理
-
将来を見据えた施工
こうした総合力が求められる仕事です。
これからも一つ一つの現場を大切にし、確実な施工を行っていきたいと思います。
対応エリア
長崎県
宮崎県
熊本県
福岡県
九州全域対応
対応業務
船舶電装工事
高圧受電設備工事
制御盤設計・制作
PLC更新工事
電気設備改修工事
電気設備や船舶設備でお困りの際は、お気軽にご相談ください。
